産物の行き先
生産者の方々から引き受けた「余剰産物」或いは「不人気産物」
これらは食物としてポテンシャルが低いのだろうか?
答えは否です。
決して食べ物として利用できないものではありません。
これらの産物がどうして余剰となったのか、どうして不人気なのかを考えると解決の糸口が見えてきます。
理由は明瞭です。
まず余剰産物が生まれる背景は、漁獲や収穫と需要のタイミングにズレがあるという理由。
買い手がいない?
一方、不人気産物は「なじみが無い」「調理方法=美味しく食べる方法がわからない」と言った理由。
いずれも「買い手がいない」という現象につながり行き先の無い(又は著しい廉価での流通)産物が生ずるわけですが、そこには市場経済の根幹である価格は需給バランスによって決まるという大前提から逃れる事は出来ません。
他利
では、前章でも触れた「売らない」という発想の転換に至った時に実は仲間たちの砦を一般社団法人として興そうという一つの指針のようなものの底流が生まれました。
「他利に生きよう」という意識をより明確に持つことも出来ました。
支援
ところで、産物の行き先ですが…
昨年私たちの地域では西日本豪雨災害に見舞われ様々な支援に接する機会に遭遇し、予てから思いを明瞭化する機会を得ました。
被災地域への食材支援を行い、初動期を過ぎると「非常食的」なものから日常に近い食事が望ましいです。
単に糊口を凌げばよいのか?という問いが常に心の中にありました。
また、子ども食堂をはじめとする食材を必要とする現場に産物を供給することに思い至りました。
こうした産物の行き先へ「支援」として産物を無償提供する事を考えました。
これで
「余剰・不人気で引き合いの無い産物がここにある」
「食糧を必要とする場所がある」
という大きな二つの座標が見出せました。
さらにその為に幾つかクリアすべき課題が顕在化しました。
・保存性を高める
・輸送性を高める
・加工(調理)性を高める
次章ではここについて述べます。
クラウドファンディング
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